「じゃあ、私用事あるから先に帰るね!
バイバイ!桜」




「あ、そーなの?
また明日ね、華菜ちゃん〜」



私は桜と別れてすぐに二年生の教室にいった




なぜか分からないけど、今教室にいけば会える気がする




ーガラガラー



「えっ?先輩?」



「話したよ、桜と」



はるくんは私がいきなり現れて驚いている



「……。」



「やっぱり、好きだったみたい」



ーギュッー



「え?はるくん?」



いきなりの事でビックリした



「泣きたい時は泣いてください。
俺が、いますよ」



っ!はるくんに会った事で気が緩んだのか
涙がとめどなく流れる。



はるくんの前では全然強がりは通用しなくて、泣いてばかりだな。



「私も好きなのにー…」



「うん…」



「すぐには諦められないよぉ…」




「うん…」



「…っ、桜のばかぁ…」




誰にも言えなかった本当の気持ち。
はるくんには言える。



そのあと、泣き続けて空も暗くなり始めた頃



「ごめん…また泣いちゃった」



「頼ってくださいよ。先輩
俺の前では我慢しないでください」



「ありがとう。」