ただ、ただ、私にはどうも合わないのだ。あの女子高生特有の、いや、同年代の女子特有とでも言えばいいか、あの空気が、雰囲気が、どうも合わないのだ。 まあ、そんなことはどうでもいいのだ。 私は私が息をつける場所を、校内に見つけることができた。それだけで充分幸せだ。 ページをめくる音だけが響く。