開き直った私はもはや食べる事だけに集中していた。
気付いたら自分でもありえないくらい食べていて苦しくなってしまった私は話す人もいないし桜に帰るねと伝えてひとりでお店を出た。
帰り際桜は私を心配してくれていた。
お店の扉を開いて外に出ると雨が降っていた。
ここに来る前によったカフェに傘を置いてきてしまった事にここで気が付く。
『最悪だ…』
ポツリとひとりて呟いてみたけど誰もいなかった。
すると
『傘ないの?』と声がして振り返ると永瀬先輩がいた。
一瞬ものすごく驚いた顔をすると永瀬先輩は爽やかな笑顔で笑っていた。
『全然おもしろくないです…』と言うと
『じゃあ駅まで俺のでよかったら一緒に入ってく?』
と言って右手に持っていた赤い傘をチラつかせていた。
こんな事されておちない女子はいないんだろうなと他人事のように思っていた。
結局駅まで傘に入れてもらうことにした。
