私は小さい頃からダンスが大好きだった。
テレビに映るダンサーやミュージシャンみた
いに私も踊ってみたい!と子供らしい考えが
あったのだろう。5歳の頃にはスクールに通
い、メキメキと上達した私は小学校低学年な
がら地域のちびっ子ダンス大会で優勝するま
でになった。
正直挫折はなかったし、いつしか「私がナン
バー1」と思っていた。
そんな調子で人生を歩み、シカゴの大学に進んだ。そこのダンスサークルのコーチが私の参加した大会に来ていたらしく、誘われた。
ネットで調べると全国大会に去年出場したこ
とがあり、団体と個人でも上位にランクイン
していた。設備も整ってるし、気に入った。
すぐコーチに電話し、推薦で入学した。サークルに入り、先輩達は私の存在を知っていたらしく、話しているうちにすぐ打ち解けた。とてもやりがいがあるサークルで、チー
ムでダンスをしてみると、協調性が必要だと
知り、ダンスの奥深さを知り、嬉しかった。
ダンスの新しい魅力に目覚めた私だったが、
あんなことが起きるなんて誰も予想しなかっ
たのだ。



続く