「その時はそれ以上何も考えなかったんだけど…
それから数日経ってからかな…
平本先生に用事があってお昼休みに職員室に行ったら“図書館にいる”って言われたの。
そのまま図書館に行ったら、蒼衣先輩と平本先生が一緒にいるところを見たの。
蒼衣先輩が“兄貴”って話しているのを聞いて気になって相手を見たら平本先生だった」
平本先生が図書館で休んでいるのもあたしは知っていた。
だけど梓はあたしが知る以前より蒼衣先輩と平本先生の関係を知っていた。
2人の関係を知っているって事は…
「梓…その時は平本先生どんな感じだった?
もしかして…」
「普段とは全然違っていてビックリした。
けど藤の友達だからいい人って分かっていたから今まで気にしていなかったの。
平本先生も藤そっくりでやっぱり藤の友達なんだなーって思いました」


