「ここは兄貴が出してくれるから何でも食べて良いよ」


「ホントですか?」


「兄貴はああ見えても大人だからね」



そっかー、そっかーここはおごりか。
よかった♪
ホテルに入った時、とっても高級な雰囲気が出ていてあたしには『絶対』払えないって思っていたんだよね。

ラッキー♪



ランチタイムを過ぎたせいか店内にいるお客さんが少ない。

あたしたち以外には2、3組しかいない。



「何でも食べて良いんですか?」


「いいよ。
だってそんなに高い料理ないから大丈夫っしょ」


「だったら…
あたしオムライス!」



メニューに載っているこのふわっふわの『オムライス』

おいしそ~!


値段もそんなに高くないからお手頃。



「秋元ー決まったか?」


「はい、オムライス」


店員さんを呼んであたしたちの注文をとってくれた平本先生。


学校にいるときの顔で…