「あたし、まず福島先輩と別れます。
好きな人の事にはちゃんと片付いてから自分の気持ちを言いたいと思います」


「頑張って」


「ありがとうございます」



今日、如月さんに会ってよかった。


これからの事が見えたような気がした。



「早く梓と仲直りしてくださいね!」


「ありがとね」



ちょっと困り気味に返事をしてくれた如月さんは今日…仲直りすると思う。


…………女のカンだけど。





いつまでも如月さんと話していたら梓が来てしまう。


お邪魔ムシはさっさっと退散…



「公園の近くにあるクレープ屋さんに梓を連れていってあげてください。
喜ぶと思います」


「そうなの?」


「あそこは梓のお気に入りのお店なんです」


「分かった。
ありがと」



如月さんと行けばそこで2人は仲直りをすると思う。


梓も反省しているっぱいし…




自転車に乗り如月さんに軽く頭を下げてあたしはその場から離れた。