さっきカバンを投げたせいで、中身が少し出てきている。


あたしの目は1つの袋を見つけた。


水玉の模様の可愛い袋。



「ん~、届かない」


ベットから手を伸ばしてみたけど…

一向に届かない。


渋々ベットから起き上がり水玉の袋を手に取った。


ピンクなんて120パーセント蒼衣先輩には似合わない。


けどそんな蒼衣先輩がピンクの袋を持っている姿を想像するだけで、
笑える。


ピンクの水玉模様の袋をそっと胸に抱いた。



「蒼衣先輩…」


明日から会えないと思うと、
涙が込み上げてきた。


さっきまでは外だったから涙を我慢していたけど、
今は自分の部屋。



「蒼衣先輩……蒼衣先輩……」