そして梓が突然あたしに問いかけてきた。



「本の整理っていつまでなの?
もうそろそろ終わる?」


「………」



梓に言われるまで忘れていた。


そうだ。
あたしは補習の代わりに『本の整理』をやっていた。


けど今はもうあまり仕事が無い。


いや、無いのではなく
ただあたしが知らないだけかもしれない。



「夏帆?」


「ん、何?」


「ボーッとしていたよ。

それで、本の整理っていつまで?」


「うーん…まだわからないんだよね。
また分かったら教えるよ」


「教えてね」



カバンを机に置いてあたしに向かってニッコリ笑った。


あー、この笑顔に如月さんはハマったんだろうな。

可愛いもんな。



けど『本の整理』がいつまでなのか気になってしょうがない。


今まで考えていなかったけど…


あたしはいつまで図書館に出入り出来るの?
蒼衣先輩とはいつまで一緒に居られる?