夕焼けの綺麗な日だった。


私は重い足を引きずるようにして帰途についていた。


学校が楽しくない。

もちろん友達がいないというのが大きな原因だろうが、そんな事はどうでもよかった。


もっと上の学校へ行きたい…


私にはずっと憧れていた高校があった。
私の通っている浅見高校から電車で二駅ばかり行ったところにある、篠淹高校だ。

トップエリートの集い、ともよばれる篠滝高校ーーー

私は何度も親に転校を頼み込んだ。
だが、そんなもの、簡単に許可が降りる筈がなかった。




何のために生きてるんだろうーーー




最近はこんな事すら考えるようになった。