「いや〜、歩き疲れたね〜」



もうすっかり辺りが暗くなる頃。

私たちは観光地巡りをし終え、旅館に向かって歩き出していた。



「さっきラーメン食ったから、夜ご飯もう食べられないかも」



西野くんはお腹をポンポン、と叩いて言った。



「いや、でもジンギスカンだぜ?食べるしかねぇって!」



そう言う池田くんの目はキラキラと輝いている。





男の子って皆、ちょっとあどけなくて可愛いなぁ…





クス、と思わず小さく笑ってしまうと、健人くんはそれに気が付いたのか、じっと私の方を見てきた。



「…?どうした?」



声をかけてみると、



「…っ!?」



ワシャワシャと急に頭を撫でてきた。



「ちょ、待って…」


「あんまそーゆー顔すんなよ」


「…っ!?」