「りーかちゃんっ!」河野 咲夜は一番の友達の神無月凛々花に抱きつく。

「なんだよー、さやー。」凛々花は眉毛を八の字にして咲夜を見つめる。

「そういえば、凛々花?これ知ってる?」

見せてきたのは【怖わホム】
よくあるホラー系のサイトだ。

「知らなーい、これがどーしたの?」
「なーんかね、現実じゃありえないことが起こるんだっていう、投稿が最近増えてるんだよね…。凛々花ー、本当だと思う?」

凛々花はため息をつきながら「なわけないじゃん、何何?アイドルが会いに来たとか?笑」
苦笑いしながら言う凛々花の言葉は震えていた。


「凛々花?」咲夜は凛々花の異変に気づき、凛々花の顔を覗き込む。

すると

凛々花はいきなり自分の爪を剥がそうとする。
「り、凛々花ぁ…やめてよ…」泣きながら凛々花の手を掴む。
凛々花は聞こえてないのか爪を剥がし続ける。


ガリっ


咲夜はボーっとして、周りの声が聞こえない。
爪が剥がれた瞬間、咲夜は気を戻した。
周りは「凛々花なにやってんの?」「なんかの演技とかじゃない?」「血出てるけど…」泣いてる人、笑ってる人がいる。
咲夜は周りを見渡して「友達なら助けてあげないの!?」

周りは「え。うちら凛々花の友達じゃないけど?」
「話したことないし…」
「警察か、救急車呼ぶくらいなら咲夜1人で出来るよね」
「助けようがないじゃない。うちらも爪剥がされたら嫌だわ。」という声に咲夜は呆然と目を見開く。

『どうしよう…』そう思った時


顔に血が飛びついた。
咲夜はふるえながら凛々花を見ると
自分のお腹を切り、中のものを取ろうとしている。
大腸、小腸、胃などが丸出しだ。

咲夜は我慢出来なくなりその場に嘔吐した。

咲夜は足を踏ん張り、凛々花の元へ行く
すると、凛々花は、「助けて…咲夜…」と言ったのだ。
咲夜は目を見開き凛々花を見る、涙が出ている。
『凛々花の意思でやってる事じゃないんだ!』
咲夜は凛々花の頭を3度叩く。
凛々花は「ヴォォォ」と唸って倒れた。
「凛々花!凛々花!今すぐ救急車よぶから、もう少しがんばって!」咲夜は叫びながら救急車を呼ぶ。

すると1分もかからずに救急車が来た。
咲夜は凛々花を抱いて救急車の元へ走る。
大腸か小腸がお腹に当たって気持ち悪い。
「ふっ、ブニブニしてる」泣きながら言う。