ヒソヒソ

「あれだよね?最近ユキと仲良いって子」

「へぇ いつも周りにいる子とは全然違ったタイプだよね〜〜」

「え、もしかしてユキあの子のことが好きとか無いよね?」

「そりゃないでしょ〜〜 だってあれだよ? 一言で言って.... 」





地味




最後の声が聞こえる前に下駄箱を通り過ぎたけどきっと彼女たちの言いたかったことはこれだろう。
まぁ自分でもその通りだと思うからいいとして 一つ言わせてほしい



そんなこと自分で自覚してるわ!!
っていうかヒソヒソ話は相手に聞こえないようにしてよ!



高校1年生の2学期 これからもモブで地味な私を貫くはずだったのに 今や学年全体いや、学校にその名前が知れわたっているかもしれない





こうなったのも全部ぜーんぶ
成瀬くんのせいだっ!