……^_^



「俺、頭変なとこ打ったのかな…」




「あなたの恋のためのアプリです!」




「幻覚が…」




「ねぇってば!!」




「は…い」




目の前の受け入れられない光景に何か言いたいところだがしぶしぶ飲み込む




「もう、ご主人ったら…。これからよろしくお願いします!」





「え、いやいや。お前誰?」




「ん?ご主人、まさか私のこと知らないんですか?」





「知ってるわけないだろ?」





「な!!失礼ですね!私は恋を応援するフェアリー、ユマですよ!?」




「ユマ。」




「そうです!ちゃーんと名前で呼んでくださいね!ご主人!」




可愛い笑顔を向けられ、少しキョドッだが、平然を装う




「そういえばご主人!ご主人はどんなタイプを望んでいますか?」




当然のように出た言葉に俺は内心驚く。でも…




「いや、タイプって言ったって、俺彼女いるし…」




「えぇ!?なんでこのアプリとったんですか!?ていうか、彼女いるんですね!?」




「うん。…今は行方不明だけどね。」



ユマは開けていた口をキュッと閉めて、申し訳なさそうに俺を見る




「あの、ご主人。その、すみません」



「いいよ、別に。ほら、お前もう帰りな」




ん?ユマと目があう




「って!私、帰れないじゃないですか!?」




「…なんで?」




「あなたがスマホ落としたりするからでしょう!?」




俺のせいで帰れないのか…





「はぁ…。わかった、じゃあ青春してやるよ。俺の恋叶えてくれるんだろ?」




「ふぇ?…えと、はい!!もちろんです!お任せください!」




更に口角を上げて、女の子らしい柔らかな笑顔で俺を見る。




もしかしたら俺は夢を見ているのかもしれない。




だって…




ユマのその笑顔が俺の彼女に驚くほど似てたから