「後ろ向いて」





「え?」






「早く。着けてあげる」






「えっ!?いや、あの、やっぱりそんな素敵なネックレス頂くのは悪いですし。そ、それに私今普通に部屋着だし着けてもきっと似合わないです...」





なんとか私の気持ちを納得してもらおうとするけどそんな私の心情とは裏腹に奏大さんは強引な行動に出る。






「じぁあ、もうそのままでいいから。ジッとしてて」






「奏大さん!?」






そう言って奏大さんは私の後ろ側に周る。






「ついでに言うとこういうのも初めてだから、わりと緊張してんだよ」





そう言って奏大さんは私の降ろしていた髪をサイドに寄せた。





軽く首筋に触れた奏大さんの指にドキッとした。





ネックレスを着けるためというのは分かっていてもこの距離の近さと、後ろから抱き締められるかのような動きにドキドキは増す一方。