「わ、私、こんな高価なもの貰えないです....」
きっと普通の女子高生が簡単に手を出していい値段のものじゃない。
いきなりプレゼントとしてもらうには少し気が引けてしまう。
「値段とかそういうの関係ない。ただそれが愛衣に似合うと思ったから選んだ」
「でも....」
嬉しいけど。
どうして?
奏大さんがあんまりにも優しく接してくれるから忘れそうになる。
私、知っちゃったんだよ?
本当はこんな風に私なんかと会ってちゃダメなのに。
何か問題でも起きたら大変なことになってしまう。
それなのに、奏大さんどうして?
どうして、奏大さんはまだ知り合って日も浅い私にこんなに良くしてくれるんだろう。

