「あの、早速だけど......これ貰って」
そう言って奏大さんは持っていた大きめの紙袋を差し出した。
「わ、ありがとうございます。あの、....開けてみてもいいですか?」
「あぁ」
わざわざ会いに来てくれただけでも嬉しいのに、プレゼントまでくれるなんて。
何だろう?と思ってる紙袋を見ると、
「あの、...なんだか紙袋の中に箱とか袋が3つもあるんですけど...」
その一つ一つが一目見てプレゼント用と分かるように綺麗にラッピングされていたため何か別の荷物が混じっちゃってる?と思ってしまった。
でも、
「こういうの初めてで。何が喜ぶか分かんなくて、どれがいいか選びきれなかったから、とりあえず...全部貰って、下さい」
「......」
何故か急に恥ずかしそうに端切れ悪そうに話す奏大さん。

