学校ではテスト期間が始まっていた。 でも、 「テストってやっぱ疲れるよねー。愛衣ー」 「.......」 「愛衣?おーい、......愛衣?」 「.......」 「愛衣ちゃーん?」 「......あ、ごめん、何?」 どこか遠くから聞こえていたような彩香の声にやっと反応した。 自分を呼んでるんだって気がつかなかった。 どこかぼーっとしていた。