「早く皿洗うの終わりにさせないとな」
「あ、そうですよねっ」
いけない。
すっかり手を止めてしまっていた。
奏大さんといると、つい雰囲気にのまれて時間の経過を忘れてしまう。
「誕生日、すげぇ楽しみ」
「私もです」
奏大さんがクールな雰囲気を全く感じさせないほど無邪気に声を弾ませて言った。
奏大さんがこんなに表情を変えて感情を見せてくれる人だなんて本当に思わなかった。
まだ先のことなのに、想像以上に喜んでくれるから私も嬉しくて笑った。
奏大さんといると、なぜだか私は嬉しくなることが多くて、笑顔が自然と増えていた。

