「...このこと、大川君には言ったの...?」
雪菜ちゃんが言いづらそうに聞く。
「ううん。好きな人がいるとは言ったけど、誰とは言ってない」
「そっか。そうだよね。言えないよね...」
「うん」
「まさか、自分のライバルが和泉奏大だなんて思いもしないよね...」
雪菜ちゃんの言葉に皆も大きく頷く。
もし大川君が知ったらどんな反応ををするだろう。
「でも、凄いね!漫画みたい!」
「えっ?」
突然美和ちゃんがキラキラした顔で言った。
「現実的に考えると色々難しいかもしれないけど、素敵だと思う!運命的な出会いだし私は愛衣ちゃんを応援する!」
「美和ちゃん......」
「待って!!私だって応援するよ!だって愛衣の親友だもん!!いつでも味方だもんね!」
そう言って彩香は私にはギューっと抱きついてきた。
ずっと嘘をついてきたのに彩香は怒らないでいてくれた。

