私が言うのを少し躊躇うと、彩香がすぐに何かを悟った。
「愛衣、もしかして......」
「.......」
何故だか核心に触れられることが怖かった。
「好きな人、いるの......?」
的確な彩香の質問に、
私は躊躇いながらも、ゆっくりと頷いた。
初めて好きな人ががいることを打ち明けた瞬間だった。
「愛衣ちゃん好きな人いるんだ!」
「うちの学校の人?どんな人?」
美和ちゃんと雪菜ちゃんはキャーっと楽しそうに騒ぐけど、
「愛衣......」
私が頷くのを見て、目の前の彩香は驚きと共に、悲しそうな顔になった。
その顔を見た瞬間、胸が痛くなって泣きそうになった。
思わず彩香から目を逸らしてしまう。
私が彩香を傷付けたんだって。
彩香にそんな表情をさせてるのは私なんだって思い知ることが怖くて目を背けてしまう。

