「さっきのは何ですか」
「.....何、とは?」
部屋に戻るなり、彩香は顔を近づけて早速質問してくる。
「大川君、確かに愛衣とは仲良かったかもしれないけど、さっきの雰囲気は友達同士って感じじゃなかった! !特に大川君!あんな風に笑うとこ初めて見たよ!」
「......気のせいじゃないかな」
「それはない!頭撫でられてたし!!.....もしかして、付き合ってたりするの!?」
どうなの!?とさらに距離を縮めて問い詰めて来る。
「付き合ってなんかないよ」
「本当に!?」
「本当だって」
「じゃあ去り際の頭ポンポンは何ですか!?」
「あれは....」
なんとか間誤魔化そうとしたけど。
何を言ったってさっきの現場を見られた以上、何かがあったことは確実に分かる。
彩香の言う通り、大川君の私への接し方は普通の友達に対するものではなかった。

