徐々に夜も更けてきて、ようやく私が眠りについた頃、







「愛衣....」





奏大さんが私からのメールを読み、穏やかな笑みを浮かべたことなんて、夢の中にいる私には知る由もなかった。





増してや、






「会いてぇな....」





私の姿を思い浮かべて、愛しそうにそう呟いていたことなんて私は知らない。