「やっぱそうだったんだ。おめでとう。はい、これあげる」
朝買ってきた、と言って大川君が差し出したのはコンビニの小さい袋。
「わ、ありがとう!何だろ...?あっ!このチョコ、私が今一番好きなチョコ!!」
中に入っていたのは私の好きなチョコレート。
コンビニとかでも売ってるけどちょっと他のより値段が高いものだ。
「しかもこの黄色のパッケージのが一番好きなんだよ〜!わざわざありがとう!」
「前に松田さんが好きって言ってたから」
「覚えてくれてたんだ!嬉しい。大切に食べるね」
確かにいつだったか、図書当番の時に何かの話の流れで好きって言ったような気がする。
それで覚えていてくれたなんて大川君は優しいなぁ。

