「俺は愛衣が祝ってくれるならそれでいい。何もなくていいから、その代わり必ず今日みたいにちゃんと会おう」 「はいっ!」 嬉しい。 やっぱり直接会いたい。 特別な日に、好きな人と一緒に時間を過ごせることがこんなにも幸せなことなんだって初めて知った。 奏大さんは何もいらないって言ってくれたけど。 私だって、奏大さんの喜ぶ顔が見たいから。 ちゃんと考えよう。 特別な日にしよう。