「愛衣が俺の仕事を知ったとしても、愛衣には俺自身を見て欲しい。これからもずっと」
「奏大さん....」
「今までと同じように、愛衣の知ってる俺が本当だから」
「はいっ....」
「プレゼントだって、ただ純粋に愛衣の喜ぶ顔が見たいと思って選んだ。だから俺のためだと思って受け取って」
「.....分かり、ました」
やっと頷いた私を見て奏大さんは安心したようだった。
「ありがとうございます、奏大さん。エプロンも香水も、このネックレスも全部。全部大事にします」
「うん。特にネックレスは出来るだけいつも付けといて。虫除け」
「.....?」
虫除け?
何それ、こんな可愛いネックレスにそんな効果あるの?
驚いて、胸元のネックレスにすぐに視線を移す。
聞いたことないな。
そういうのってあるの?

