【 涼也 】



 頭が痛い……

 とりあえずここがどこなのかわからない。

 「あぁ~!」

 思い出した、あの時女の子を助けるために自分が犠牲になったのを……
 
 「突き飛ばしちゃったけど…… 助かったよね?」

 起き上がろうとしたら、全身に電気のようなものが走った。
 それとほぼ同時に看護師が駆け寄って来た。

 「大丈夫ですか?」

 俺のタイプかも……
 いやいや、待てよ、看護師だよ。
 

 「大丈夫デス!」

 笑顔で笑ってくれた。それか、馬鹿にされたかも……
 とりあえず、疑問はいくつかあるんだけどやっぱりこれだけは聞きたいな。


 「あの~、すみません」

 「はい?なんですか?何かご不満でもありました?」

 「いえ、そんなんじゃないんですが、誰がここに?」

 「あぁ。その話はご本人が来てから後程と言うことでよろしいでしょうか」

 「えっ!?来てくれるんですね!?」

 すごく楽しみなんだけど、俺のケータイどこだろう。
 まぁ、いっか。


 その子に会うのがすごく楽しみなんだけど!!





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