そしておれは再び思う。



………ああ、夏がくる。






冷水機から顔を上げて、ゆっくりときた道を振り返った。


廊下の先。



もうなにが書いてあるのかも見えないほど遠くに順番表が貼ってある。



見えもしないが、俺は冷ややかな目でそれを見た。










1 桐山 昴