夏色のアネラ



すると、すぐ前にいた同じクラスのやつらが俺らに気づいた。



「よー。お前らも見にきたんか」


「……なんで晴人、涼宮さんに足踏まれてんの」



晴人にムカついた明日香が、いつのまにか晴人の左足を踏んでいた。


途端、それを指摘された明日香はハッとしたように足を戻し、顔を赤らめ、俺の影にさっと隠れた。