ドキドキ同居しています

空き教室に着くと、

「じゃあ、そこに立って、こっちを振り向いて。
そう、上半身ねじって。……かわいい……」

じっと私を見つめる瀬名くん。

心なしか頬が赤いような……?


しばらくの沈黙の後、思い出したように、瀬名くんの鉛筆を持つ手が動き出す。

瀬名くんの真剣な視線が、私の体をつらぬくようになめてゆく。


こんなに長い時間、真剣に見つめられるのって初めてで。

私の顔だけじゃなくて、体のラインまでじっと見て描いてるんだと思うと、恥ずかしくてドキドキしてくる。