ドキドキ同居しています

次の日の放課後。


「須王さん、絵のモデルのことなんだけど」

瀬名くん、なんだかうれしそう?


「美術部の部室で描くと部員が大勢いて気が散るから、他の空き教室で描きたいんだけど」

「わかった」


昨日、瀬名くんの左手を捻挫させてしまった罪悪感で、彼に逆らえない。


「左手、痛いでしょ?カバン持つね」

私が瀬名くんのカバンを持とうとすると、