翌朝。

風邪はだいぶ良くなっていて、そろそろ起きて着替えようかなと思っていたら、蓮がドアをノックした。


「茉莉香、入っていいか?」


どうしたんだろう? いつもはノックしないで入ってくるのに。


「どうぞ」


ガチャッとドアが開いて、蓮が部屋に入ってきた。

昨日のことがあるので、緊張してしまう。