理性など一瞬で吹っ飛んだ僕は、ゆっくりと彼女に唇を重ねた。 耳も顔も全身が熱く赤くなるのがわかった。 そんな僕の様子を察したまゆは、 僕の腕を強く引いて ソファーに押し倒した。 「・・・私が、教えてあげる」 その言葉が耳元で囁かれたのを最後に僕は幸せすぎて死ぬんじゃないかと思った。 手から落ちた、DVD。 中には、あの映画の続きが入っている。 彼女のことが好きで、 彼、家族、友達を殺してしまう・・・そんな映画。 まゆは、知らないだろう・・・。