_____ ピピピ ッ



「 陽向~!起きなさい!遅刻するでしょ! 」


「 ... んん ~ 」



下で私を呼ぶ声、お母さんの声がする。ふぁ、と欠伸漏らせば寝返り打ちまた夢の世界へと潜ろうとする身体。


「 陽向 。起きて 、」



隣でふわりと香る私の大好きな香り。私の大好きなシトラスの香り、彼が近くに居るという事。


「 .. か、なめ? 」



「 ん..おはよ。起きた? 」