実花のミッションをダラダラとスルーしていると
予想通りの展開が待っていた。
ゆっくりと輪から外される私。
優しい萌ちゃんも実花に強く言われて、私と距離を置いてしまう。
たまに目が合うと
すごく苦しそうな顔をして目をそらされた。
萌ちゃんの方が苦しいかもしれない。
私も6年生の時
似たような出来事があって
そっちの立場になったけど
すごくすごく苦しかった
苦しかったけど自分で何もできなくて
自分がそっち側になるのが怖くて
何もできなくて苦しくて
ゲージの中でグルグル周るハムスターになった気分だったっけ。
「自分も人気者になった気分で調子にのってんじゃね?」
すれ違いざま
実花にからかったように言われて顔がカーッと熱くなる。誰もそれを否定しないし、モテ系の田口さんグループはニヤニヤ笑うし……もう……最低。