次の朝
教室に入り
自分の席に誰か座ってるのを確認する
私の席はいつも人気で、休み時間はほどんどあの席に私は居ない。自分の席なのにね。
まぁいいか
今日は隣のクラスからアズが来てる。
佐々木さんと尾崎さんと話をしてるからそっちに行こうと思ってると
「ごめんなさい」
私の席に座ってる人は慌てて立ち上がり、私の目を見て謝った。
井原杏珠さんだった。
井原さんは私の席で三人の男子に囲まれ
窓から見える
青い空に背中を向けていた。
なんか
綺麗で神々しくてカッコいい。
背中まである長い髪が輝いてるし
前髪がふんわりカールしてるし
唇は今日もツヤツヤだし
周りを囲む三人の人気者は銃士みたい。
中世ロマンあふれる
乙女ゲーの世界だ。



