それから
秋が始まる季節になり

お母さんの仕事が忙しくなってきた。
いつも忙しいけれど
秋は化粧品の新色がいっぱい出るし
拡売対策とかで会議も多い

杏珠はお姉ちゃんも家を出て行き
寂しいけれど
たまに来るお母さんの彼氏とお母さんの帰りを待つ夜が多かった。

その日もお母さんは遅かった。

テスト勉強から解放され
居間で杏珠がテレビを観ながら
ソファで横になっていたら

ザワザワと足元に虫が上がってくるような
そんな気分になる。

うっすらと目を開けると
男が知らん顔で
フロアに座り
ソファに背を預けながら
杏珠の足を触っていた。

杏珠は薄いワイドパンツの部屋着をはいていたから
足元から手が入りやすい
そしてその手はねっとりといやらしく
足の付け根まではい上がった。