奥まで進んで行くと

辺りは薄暗くなって行く

「いよいよボスって感じの雰囲気だね」

フローラがそんな事を言うと

予想は的中奥から野獣のようなもののうめき声が聞こえて来る

「ちょっと怖くなって来たじゃない」

リンが身体を震わせビクビクしている

次の瞬間少女の声が響いた

「誰か!助けて!!」

俺達はその声に反応し

聞こえて来た方へと向かって走り出す

「!…もしかしてこの声が妖精何じゃない?」

走りながら椿がふとそんな事を言い出す

「確かにそうかもしれないな」

俺は椿の言葉にそう答え

そして同時に心の中で思った


もしそうならば

すぐ近くにうめき声の正体がいるという事だ


ともあれ油断は禁物気を引き締めて向かう