「あはは…別に泣かなくても良いのに」

そんなリンの反応に苦笑する

「さて…まずはここでも聞き込みをするか！」

俺が言うと皆また分かれ情報を集めだす

先程からしているように

これはグループ活動をする上では基本中の基本だ

どんなミッションが待ち受けていようと

それが一体いつ、誰が、どこで、どんなものをしているのか

これが分からなければ例えどんなに力が強くても

意味がない

だから先に情報収集する必要がある

もっとも時間をかけずに早く聞き出すのが一番なのだが

そんな能力を使える俺は今この場にパソコンが無いため使えない

一から一人ずつ聞き出す方法しか

俺はずっとこの事を考えつつ聞いて行った

効率良くもっと早く聞き出して

事件を解決する手段は無いのかと


今日一日中情報収集に時間を尽くしても

何も得られる事は無かった

「つんだなー！誰も知らないって言うし」

竜は口を尖らせて言う

「だな…俺もパソコンさえあれば行けるんだけど」

しばしば近くにあったレストランで反省会をしていると

リンが何か良い事を思いついたのか

一人にこにことしている

「リンちゃん何か良い事でもあったの？」

椿がそうリンに尋ねると

「ふふん！私がパソコンに変身すれば良いんじゃないか説よ！！」

リンは自信満々に問われるのを待っていたかのように言う

「けど人が変身したものに能力が使えるかどうか」

少し不安げな顔で俺が言うと

「出来ないんじゃないんでしょ？分からないだけなんでしょ？ならやって見ましょうよ！！」

数秒…皆顔を見合わせる

そして……

「うん！良い考えだと思う！！」

フローラがそう言うと

俺も納得し

「そうだなやって見るだけの価値はあるな！」

今日はもう遅いがために

明日実行する事になった