南へと俺達は向かってから

何分か経過すると

ようやく街が見えてきた

ファルカスと呼ばれるその火属性の街は

火属性と言うからにはやはり

火山地帯でとてつもなく暑い

通常の日本の夏の気温も普通に越している

赤道付近くらいの暑さだろうか

ついた瞬間一気に汗が出てきて

服も全て脱ぎたくなるほど俺達は暑さにやられていた

「あー暑いわ」

いつもの声よりどすがきいた低い声を出すリンは

もうヘトヘトで今にでも倒れてしまいそうになっていた

「頑張れ!これもダンジョンの攻略の1つかもだしさ」

俺も限界に近づいてきたが

まだ一箇所目の所でへばっていては

元の子も無いと思い必死に我慢をしている

「暑さを攻略ー?……無理よぉぉ」

それでもうなだれるリンを見て俺は呆れてしまい

溜息をつくとフローラが能力を使い雪を降らせる

「すぐ溶けちゃうけど無いよりましでしょ?」

そんな女神のようなフローラの発言に

リンは嬉し泣きをして

「ありがとー!感謝よ!!」