「卒業したら俺と



一緒に暮らすの、



この林を


通らないですむ、



違う街で」




「・・・」




「ふっ、



考えとくわ」



「なんで今



笑ったの?」




「教えない」



あたしはそう言って、



メガネの



手をあたしの手と


重ねた。