店を出たとき、 あたしの目の前に、 黒いグラサンをかけた 男の人が立っていた。 ・・・やばい。 目の前が曇る。 涙が止まらない。 足が動かない。 あんな男の人なんて 知らない。 だけどどうしても あの夕方のことを 思いだす。 ------あたしの体は あたしの言うことを 聞かない------