……そうだ。 今は見えないことの心配よりもっともっと大切なことがある。 目の前にあたしを好きでいてくれる斎川君に同じだけの感じてる想いを伝えたい。 好き、好きなんだ。 だからこそ……あたしも斎川君の隣にいたい。 「ふふっ」 「どうかした?」 「ううん。 なんか……幸せだなーって?」 今は大切なこの時間を忘れないよう胸に刻んでいたい。 「オレも、怖いくらい幸せだよ」 ふとベンチに置いていた手が斎川君の手と重なった。 そして重なった手と手はお互いの存在を確かめるようにぎゅっと繋ぎ合った。