そうだ……。 あたしは斎川君のこと全然知らない……。 学校にいる……彼しか知らない。 家に帰ったら何をしているのか。 誰と暮らしているのか。 そんなこと何も知らないあたしは無責任に言い切れない……。 「いやー、売店の混みようが……ってどしたの?」 「さ、紗耶っ……」 「それじゃ、失礼します。 夏稀君、またね」 張り詰めた空気の中に紗耶が帰還。