沢山の色とりどりの出店、楽しそうな生徒達の表情。 いつもは見られないような特別な景色がそこには広がっている。 「……あー、タイム! ちょっと飲み物買ってくる!」 「分かった。 それじゃあ、あそこで待ってるね」 「オレも待ってるよ」 「もう、待たなくてもいいのにー……」 紗耶は小声でぶつぶつ言いながら行列の合間を縫って姿を消していく。 その姿を見送ってからあたしと斎川君は目印代わりに大きな木の梺まで向かい、立ち止まる。 「うーん……。 無理に誘ったのまずかったかなぁ」 「どうして?」