だからかな……? 斎川君に偽りのない自分でいられるのは……。 今まで猫を被って本当のあたしに気付かれないようにしてきたから…… こんなことを言われたことなんて無かった。 「あり……がとう、斎川君……」 胸の真ん中が何だか、くすぐったいようで温かい。 幸せってこういうものなのかな。 「ちづいたいたー! おー、斎川君もっ」 「さ、紗耶! 戻ったんだ?」 「今ね! ちづいないから探してたんだよー」 「あっ、ごめんごめん!」 「いいの! あたしが勝手に探してただけだからっ」