小さい頃、大好きなシンデレラの絵本を読んだ後に、おばあちゃんがいつも教えてくれた。
『莉世にもいつか素敵な王子様が現れるよ』って。
『莉世もいつか、誰かのお姫様になるんだから』って。
その言葉を信じ続けて、王子様を待ち続けて早数年。
私は今日、ついに18歳の誕生日を迎えた。
18歳の誕生日、それは…
「王子様が迎えに来る日だー!」
いつもより軽い足取りで家の階段を駆け下りる。
いつもは遅刻ギリギリの朝も、今日は余裕の時間。
寧ろ、早すぎるくらい。
だって、王子様が迎えに来るんだもん。
とびきり可愛くしなきゃ。
髪もメイクもいつもより念入りに。
だけど、ガッツリは男ウケ悪いから、
ゆるふわに見えるように…
あ〜っ、早く会いたいな〜…
もしかして、もう玄関のドアを開けたら
私を待ってたりして…?
キャーー、もう待ちきれない!
サッとヘアメイクを仕上げ、いつもの制服に腕を通した。
いつもならまだベッドの中にいる時間。
私は家を飛び出した。
