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「違う、佐くん

…あの、……ごめんなさい」





こうなってはもう誤魔化しきれない。


私が甘いもの食べきれないのも事実だし。


無理に残しちゃってた方が佐くんも傷ついたかもしれない。





一瞬キョトンとした佐くんは、すぐに話を理解してくれた。



「…そうだったの!?本当に俺ごめん、日和ちゃんのこと全然考えられてなかった」



「私こそ素直に言えば良かったよ、ごめんね!」



そう言い頭を下げながら、相変わらず入り口に立つ周くんをチラッと見る。



…笑ってる。


私のこと見て笑ってる!!!


分かっててこのタイミングでわざと言ったんだ!