ダメだ、またコイツに。



ぶっ倒れちゃいそう!!




「3年の間に本当に可愛くなったね。声聞くまで分かんなかったよ俺」




そういうことを計算も躊躇いもなく言ってくるのだ、この王子様は。


照れて何も言えない私と、相変わらずニコニコする佐くん。




「でも佐くんも相変わらずかっこよくて、びっくりしたって言うか…」




やっと絞り出した声は、情けないほど小さかった。


喉までゴリラな私からこんな声が出るなんて!!