亜嵐「あんな、バカな隼が!」
隼「それ、言わないで・・・」
玲於「マジでなれんの!?」
隼「玲於、やめて・・・」

みんなびっくりしてるけど、
時々、俺の悪口が入ってるんですけど。

メンディー「まあ、とりあえずおめでとう!」
龍友「アホやけど、兄ちゃんとして、頑張れよ~」

ほらね?

お母さん、
産むって言ってるけど

本当に危険な出産にならないか、とか
今まではお父さんが家にいて
お母さんの傍にいてくれてたけど

もう、お父さんはいないから
1人で倒れてたりしないか、とか

俺だって、妹か弟の顔が見たい
けど、それ以前に、
出産が安全なのかが分からないし・・・。

隼「・・・でも、お母さん、50超えてるんだよ?
  すごい高齢出産になるし、母体が大丈夫か心配で・・・。」

メンバーは、黙って何かを考えながら
俺の話を聞いてくれた

亜嵐「・・・俺、思うんだけどさ・・・」

沈黙を破ったのは、亜嵐くんだった

亜嵐「隼のお母さんって、今何か月?」
隼「え?7か月だけど・・・」

お母さん自身、俺に言うか言わないか
迷っていたみたいで

気づいたら、油断のできない
期間になっていたらしい

亜嵐「じゃあ、隼のお母さんが臨月になったら、仕事休めばいいんじゃない?」
隼「えええええええ!!!」
龍友「ええよ。HIROさんには、俺らが言っとくし。」

龍友くんは、ふっと笑って
俺の肩にポンと手を置いた

隼「でも・・・。」
涼太「いいから。俺らのこと、もうちょっと頼って?」

涼太くんは、いつもの仔犬顔ではなくて
まさに、真剣そのものだった

裕太「俺、隼の妹やったら、めっちゃ可愛がるわ!」
玲於「隼、どのみち、兄貴になるんだろ?」

玲於は、涼太くん以上に
真剣な瞳で俺を見つめた

隼「うん・・・。」
玲於「お袋さんも、これから生まれる妹か弟も、
   お前のなくなった親父さんの代わりに支えていけよ」

ポロッ

隼「ありがとう・・・泣」
龍友「泣くなぁ!!元気出せぇ!!俺らがおるからぁ!!!」

お母さんのおなかの中にいる、俺の妹か弟

これからは、お兄ちゃんが守るからね